時代を築いたあのカード達(Naxx,GvG編)

こんにちは、ごちょーもとい、ことりのです。

スタン落ちとともに「妖の森ウィッチウッド」が実装され約一週間が経過し、新たなキーワード能力「木霊」「急襲」、また「偶数&奇数」デッキが誕生しました。

「偶数&奇数」デッキは、私の予想に反して非常に強力で環境のトップに食い込んでいます。

その過程で様々なカードを試行錯誤の末に採用されていますが「ストームウィンドの騎士」や「レイドリーダー」「ウルフライダー」といった誰もがお世話になった基本カード、「報復の怒り」や「鉄嘴のフクロウ」などあまり見かけることのなかったカードが日の目を浴びています。

そんな「使われることのなかったカード」が活躍している今、「昔、環境で活躍していたあのカード達はどうしているのだろうか?」と気になった方は居ないでしょうか。

今回は「日本語化~クラーケン年の始まり(スタンダード実装)」までの時代を築いた「ナクスラーマスの呪い」、「ゴブリンVSノーム」のカード達をピックアップして、2018/04/23時点でのワイルドでの評価を紹介します。

 

評価段階(☆が少ないから弱いというわけではありません

☆☆☆☆:とても強力でワイルドでよく見るカード

 ☆☆☆:まずまずの採用率を誇るカード

  ☆☆:たまに見かけるカード

   ☆:全盛期に比べてほとんど見なくなってしまったカード

 

【ドクター・ブーム】

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評価:☆☆

ワイルドといえばこの男。初心者がまず最初にクラフトするべきレジェンドカードで、超高速デッキ以外の全てのデッキに採用できるパワーカードでした。スタンダード実装まではあまりの採用率に対策カードである「大物ハンター」が様々なデッキに投入されていました。

そんなハースストーンを象徴していたカードですが、現状のワイルド環境ではこのカードを見かけることはかなり減ってしまいました。全盛期の倍以上カードプールが広がってしまった現在の環境では優先するべきカードが多数存在し、強みであった「とりあえず入れておけば強い」といったメリットが薄れてきていることが原因です。押しているときに召喚すればかなりのプレッシャーになるカードであるため、今でもテンポデッキに採用されることがあります。

 

【手動操縦のシュレッダー】

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評価:☆☆

これも時代を築いた代表的なカード。大体4マナ以上の働きをしてくれる&場持ちが良い&コモン(重要)のため様々なテンポデッキ、ミッドレンジデッキで採用されていました。ですが、ミッドレンジデッキの下火、アグロに採用するには重いということから、全盛期に比べると見る機会が減ってしまいました。「終末預言者」や「ダーナサスの志願兵」、「ミルハウスマナストーム」が降りてきてゲームを壊していた頃が懐かしくも寂しく感じます。

最近は「偶数シャーマン」の4マナ枠に採用されていることが多いです。

 

【ヘドロゲッパー】

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評価:☆☆

このカードも昔と比べるとかなり採用率が落ち込んでしまいました。強力なことに変わりはないのですが、スタンダードフォーマットですら5ターン目に3/9の挑発、断末魔で1/3挑発を3体も召喚できてしまう現状ではこのカードが霞んでしまうのも無理はありません。主にレノロックやレノメイジなどの「頽廃させしものン=ゾス」を使用するハイランダーデッキで採用されていることが多いです。

 

 【ロウゼブ】

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評価:☆☆☆☆

今まで紹介した昔の最強カードたちが軒並み低評価を受けていますが、このカードについては例外です。5/5という十分なスタッツを持ちながら敵の呪文を強制的に抑止してしまうこのカードは、ワイルドの様々なデッキに投入されています。全盛期の「ドクターブーム」とまでは言いませんが、「ビッグプリースト」などの特殊なデッキを除いて全てのアーキタイプに採用されている可能性のあるカードです。盤面を取っているときに召喚する彼はゲームを決定づけます。

 

 マッドサイエンティスト

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評価:☆☆☆

ワイルドの秘策メイジはとても強力で、その強力なポイントの一つはこのカードの存在。昔からパラディンを除く秘策を使用するヒーローのお供であったカードですが、メイジには秘策シナジーを持つカードがクラーケン年でかなり増えたため、ワイルドではこのカードと「ロウゼブ」を採用した「秘策メイジ」が増えました。

採用デッキはメイジデッキ全般。

 

 【骨董品のヒールロボ】

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評価:☆

様々なコントロールデッキの回復要因として採用されていたカード。特に「ハンドロック」や「ミルローグ」、「グラインダーメイジ」等で活躍していました。現在は回復カードの充実により採用率がガクッと落ちてしまいました。

 

【エサゾンビ】

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評価:☆

様々なデッキがアグロに対抗するために採用しており、プリーストに至っては「オウケナイのソウルプリースト」とのコンボが存在し、非常に強力なカードでした。

このカードも現在のワイルド環境では見かけることがなく、自ヒーローも回復することができる「超うざい調剤師」 の方が採用頻度も高いです。

 

【呪われた蜘蛛、ネルビアンの卵

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評価:☆☆☆

昔は主にZooウォーロックに採用されており、「凄まじき力」や「鬼軍曹」、「アルガスの守護者」などでバフをかけて特攻するなど非常に厄介なカードでした。現在では「動員」を使用するパラディンで採用されており、各種バフや「ナイフジャグラー」とのシナジーを利用した従来のZooとほぼ同じ役割で活躍しています。また、「ネルビアンの卵」についてはパラディンの弱点である「冒涜」に対してとても効果的かつ強力なため、採用率はかなり高くなっている傾向にあります。

 

【デスロード

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評価:☆☆☆

非常にタフな挑発で、ヒールのできるプリーストやミルローグなど「断末魔で出てしまった大型を比較的容易に処理できる」デッキで採用されていました。現在は「レノメイジ」や「ミルドルイド」などのデッキで活躍しています。特に「OTKプリースト」とは非常に相性の良いカードで、各種バフは勿論のこと、彼を序盤に処理することが難しい「キューブロック」や「ナーガロック」に対して非常に大きなプレッシャーを与えることができます。

 

【フェルリーバー

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評価:☆

全盛期はドルイド「練気」を使って1ターン目に召喚してゲームを壊したり、「メックメイジ」で活躍していました。現在はデメリットが非常に目立ってしまったり、「ビタータイドヒドラ」に勝っている点が乏しい(ヒドラもほぼ使われていない)ため採用されることはありません。

 

【ナクスラーマスの亡霊

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 評価:☆

「コンボドルイドなどに採用され、いつ顔を出すかのタイミングが非常に重要な、使い手によって強さが変わる良カードでした。半年ほど前に、なんとか使いたい一心から、ローグの「影の師匠」を利用した「テンポローグ」を考えていましたが、それほど強くなく形にすることが出来ませんでした。カードデザインは非常に独特、ユニークな為いつの日かまた見る機会ができればなと思います。

 

【デスバイト

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 評価:☆☆

「ぐったりガブ呑み亭の常連」を利用した「パトロンウォリアー」を始め、ほぼすべてのウォリアーデッキに最強の4マナ武器として使用されていました。現在はパラディン環境のため、コントロールでは即時効果のある「ブラッドレイザー」が優先して採用されており、主にこれを使用しているのは「海賊ウォリアー」となります。「泡を吹く狂戦士」との相性は勿論のこと、ダメージ効率が良いため強力な武器であることに現在も変わりありません。

 

【シールドミニロボ

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評価:☆☆☆☆

最強の2マナミニオン、Dr.2。その地位は揺らぐこと無く、現在でもほぼ全てのパラディンデッキに採用されています。「動員」は勿論のこと、「勝鬨の剣」ともシナジーするため正に「最優良」の2マナミニオンです。

 

【兵役招集

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評価:☆☆☆☆

最強の呪文であり、現在のパラディンデッキの要となるカードです。特にミラーマッチでは「動員」と並ぶレベルで引けたもん勝ちの勝負になることが多く非常に強力です。新兵シナジーを持つカードが増えたおかげで、このカード自体が実質バフされ続けているというとても恵まれたカードでもあります。

 

【光爆弾

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評価:☆☆

昔は最強のAOEでしたが、プリーストに非常に多くのAOEが追加されたため採用されないことも増えてきました。環境トップの「ナーガロック」に対抗できるスペルでもあるため、全く見かけることがなくなったわけではありませんが、「心霊絶叫」の台頭により全盛期ほどのパワーはなくなりました。

 

【ティンカーの刃研ぎ油

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評価:☆☆

このカードの名前でもある「オイルローグ」の核となっていましたが、「千刃乱舞」のナーフにより存在自体が消えていたカード。「大逆の刃 キングスベイン」の登場により、息を吹き返したのがつい最近。武器の成長速度にラグが生じず、ミニオンにバフが乗るため有利トレードまでこなしたりと非常にパワフルなカードとなりました。かつての相棒「千刃乱舞」との併用も実現でき、キングスベイン様様と言ったところ。

 

【インプァクト

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評価:☆

まさにRNGカード。

昔はダメージに一喜一憂していたのも懐かしいですね。今ではDKの存在もありこのカードが採用されることはなくなりました。そういえば新カードにインプを4体召喚するカードがありましたね...。それと比べたらOPなんですが、時代に置いて行かれたカードでしょうか

 

【ヴォイドコーラー&マルガニス

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評価:☆☆☆☆

ワイルドのウォーロックが強いのは大体こいつらのせい。

昔は上記2枚の組み合わせと「ドゥームガード」で「デーモンZoo」なんてのが存在していました。その頃はまだ優しいもので、現在は悪魔と名乗るにふさわしいゲームを繰り広げています。「ヴォイドロード」という恵まれた踏み倒し先、破壊され召喚されたトークンも「マルガニス」で強化され3/5に。キューブで「マルガニス」が複数体ならび、例え凌いでもDKで更なる地獄絵図に。

ワイルドのパワーを感じたい人には是非触れてみて欲しい。そのパワーに病みつきになること間違いなし。

 

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懐かしのあのカードはいかがでしたでしょうか。ちなみに、冒頭で挙げた「使われていなかったカード」が使われている現象はワイルドにも存在します。

 

【艦載砲

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【毒の種

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上記2枚は特に顕著な例であり、「毒の種」に至ってはアグロを除く環境のドルイドほぼ全てにおいて採用されているカードです。

 

艦載砲は「海賊パッチーズ」の登場により、海賊を多く採用するウォリアーやローグで使用率が高まり、「毒の種」は環境のガンである「ナーガの海の魔女」を利用したナーガ系のデッキに対するメタとして採用されています。

 

このように全てのカードプールを使用できる利点を活かし、多彩かつ独特なカードを活用してワイルドのメタがまわっています。

 この記事を読んで、「ワイルドに興味が出てきた!」、「昔の強カードを使ってみたい!」と思ってくれる人が増えてくれることを祈っています。

 

反響があれば「ブラック・ロック・マウンテン」、「グランド・トーナメント」、「探検同盟」の記事も書きたいですね!

 

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